ある夏の思い出
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高校二年の夏、夕暮れの校舎で過ごした彼女との時間は、今でも鮮明に思い出せる。
普段は教室で冗談を言い合ったりする彼女だけれど、二人きりになると表情や声のトーンが少し違って見えた。
明るさの裏に潜む小さな不安や恥じらい。
それに触れるたび、僕は彼女をもっと知りたい、もっと近づきたいと思うようになっていった。
夏休みのある夕方、僕たちはほとんど使われなくなった部室へ足を運んだ。
古びた扉を開けると、人気のないその場所はどこか秘密基地のように感じられた。
外では蝉の声が響き、部活動をしている生徒たちの声も次第に遠のいていく。
扉を閉めると、そこには彼女と僕だけが残された。
「本当に、ここって誰も来ないんだよね?」
彼女が小声で尋ねる。
少し不安そうな表情。
私は笑って
「大丈夫、二人だけだよ」
と答えると、彼女は安心したようにうなずいた。
けれど、頬がわずかに赤くなっているのを見逃さなかった。
その表情が、僕の鼓動をさらに早めていく。
机に腰掛けて、他愛もない話をしていた。
けれど、僕の意識は会話よりも、彼女の仕草に引き寄せられていた。
制服の裾を指でいじりながら落ち着かない様子でいる彼女を見て、思わず手を伸ばしてしまった。
制服の上から彼女の胸に、そっと自分の手を重ねる。
彼女は驚いたように目を見開き、息を止めた。
数秒の沈黙が流れ、僕は焦って手を引こうとした。
だが、その瞬間、彼女はふっと小さな笑みを浮かべ、僕の手を自分の胸へと導いていった。
「なんか…変な感じする」
恥ずかしそうに視線を落としながらつぶやく彼女。
その声はかすかに震えていたが、僕の手は制服の上から彼女の温もりを感じていた。
僕は何も言わず、彼女の唇にそっとキスをした。
小ぶりの胸の柔らかさを感じながら、少しずつ舌を絡めていった。
やがて何とも言えない吐息をとともに彼女は少し照れたように笑いながら
「恥ずかしい」
と言った。
僕は思わず
「好きだ」
と答えていた。
その言葉に、彼女は一瞬目を見開き、次に頬を赤らめて視線を逸らした。
その仕草があまりに愛しくて、もっと彼女を感じたいと思った。
彼女は小さく息を吐き、そっと覆いかぶさるように身体を僕に預けてきた。
制服越しに伝わる重みと熱。
耳元にかかる柔らかな髪の感触。
全身が緊張で固まりそうになるのを必死に抑えながら、僕はそっと彼女のスカートの中に手を回した。
驚いたように肩をすくめた彼女だったが、薄水色のパンツの中に手を滑り込ませると、ヌルッとした感触が伝わった。
スカートをうまく脱がせる自信はなかったので、スカートはそのままにパンツだけを震える手でゆっくりと脱がせた。
彼女は恥ずかしかったのか、開いた足を閉じそうになったが、覚悟を決めたように閉じていた足を開いた。
窓の外の光が弱まり、部屋が薄暗くなっていく。
自然と顔を向け合った瞬間、心臓の音が部屋に響いているように感じられた。
僕は迷いながらも勇気を出して顔を近づけた。
彼女は一瞬ためらったように目を伏せたが、すぐにそっと閉じた。
彼女のあそこに唇が触れた瞬間、彼女は小さく息を飲み、そのままぎゅっと僕の制服を握った。
ふと顔を上げると、彼女の頬は真っ赤で、視線を合わせることができない様子だった。
「…すごく恥ずかしい。」
彼女が小さな声でそうつぶやいた。
その一言が胸に響き、僕はただ
「気持ちいい?」
と返すのが精一杯だった。
彼女は顔を伏せ、
「今、顔見られるのちょっと無理かも…」
そう言いながらも、彼女の手は震えていた。
その後も言葉は少なく、窓の外がすっかり夜に変わる頃になっても、互いのぬくもりを確かめ合うことをやめられなかった。
あの夏の夕暮れ、部室での初めてのSEX。
彼女が見せた
「恥ずかしい」
と
「嬉しい」
が入り混じった表情、その言葉、そして繋いだ手の温かさは、何年経っても消えることのない記憶として僕の中に残っている。